新型コロナウイルスのワクチンを職場などで打つ職域接種が、21日から本格的に始まる。目前に迫る本番を前に、各職場は、突然の接種業務の準備をどう進めているのか。課題にはどう向き合っているのか。グループ全体で約3万人の従業員を抱える東京ガス(東京都港区)の会議に同席し、議論を聞いた。
「ワクチンは決まった量が定期的に届くのか」「ワクチンを保管する冷凍庫の容量は足りるのか」
11日午前8時、東京都港区の東ガス本社会議室。アクリル板が置かれたテーブルを囲み、人事部の幹部ら6人と産業医1人が議論を交わしていた。社内にもうけた職域接種事務局のメンバーで開く「朝会」だ。8日から毎日、接種を進めるための議論を続けてきた。
山積する課題
「ワクチン接種で従業員に安心して働いてもらうのが、私たちの役割。スピード感のある接種をめざしたい」。事務局のひとり、吉村恒(こう)・人事部長は話した。
東ガスによる接種の対象は…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル